風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

スクリャービン詩曲 Op32-1

僕の趣味の一つがピアノを弾くことなのだけど、ここ10年ぐらいはほぼ弾いておらず自宅のアップライトピアノは単身赴任が終わって東京から帰る時に処分してしまい、今、手元には東京に持っていった電子ピアノのみ。ただ最近時間が出来たのでまたピアノを弾くようになってきた。同時に長らく聴いていなかったクラシック音楽にも興味が再燃している。

NHK-BSに「クラシック倶楽部」という番組があり、毎日ミニリサイタルを放送しているので録画して聴いている。今朝はイリーナ・チェコフスカヤというピアニスト(愛知県立大学大学の先生をしているらしい)のミニリサイタル。ショパンの3番のソナタを弾くというので興味を持って聴いたのだが、個性的な解釈が随所に見られてなかなか面白かった。譜読みの途中で挫折した第4楽章をもう一度やってみようかと思ったり、いやいやこの曲は第1楽章が最高だよな、と思ったり。

ショパンソナタの前にスクリャービンの小品を3曲弾いていたのだが、最初に弾かれた詩曲Op.32-1に心惹かれた。確か誰かが弾いたのを聴いたよな、と思ったがいつ聴いたのか思い出せない。PDF楽譜をダウンロードしてピアノで音を拾ってみたが思った以上に難関。1回目は音を拾うのも難しく2回目にやっとで、あ、こんなメロディラインなのね、とわかった。スクリャービンは昔Op.42-5の譜読みを試みて挫折したのだが、やっぱり難しい。とはいえ、いい曲と出会えたな、とは思う。