風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

リゲティのエチュード

指の骨のヒビが治らないのでピアノが弾けない。そうなるとピアノについて書くことも今ひとつ出てこないのだが、指が治ろうと治るまいと以前の僕は「弾けもしないピアノ譜を買う」趣味があったので暇つぶしにそんな曲の一つであるリゲティエチュードについて書く。

リゲティは2006年に没した現代音楽家だ。いろいろな曲を書いているがピアノ曲ではピアノのためのエチュードを3巻に分けて書いている。僕は大昔、どこかでリゲティエチュードの演奏を聞いて面白いと思ってSCHOTT社のバカ高い楽譜(もちろん全部買うお金はないので第1巻のみ)を買ったのだった。僕が特に興味を持っていたのは第1番「無秩序」、第4番「ファンファーレ」、第5番「虹」。

第1番「無秩序」は右手は白鍵のみ、左手は黒鍵のみでポリリズムなのでどんどん右手と左手がズレていくというとんでもない曲。ちょっと弾いてみるとわかるが右手と左手が干渉する上に指使いをどうするかが甚だ難しい。まぁ弾かないのでいいんだけど。

第4番「ファンファーレ」は伴奏と旋律が頻繁に入れ替わる曲で8つの8分音符が3+2+3に分割されるリズムで弾く。楽譜を当たってみると音を拾うことはできそうだが、スピードを上げて弾くのは至難だろうなぁ。。まぁ弾かないのでいいんだけど。

第5番「虹」はこの曲集でダントツ綺麗な曲。しかし右手と左手の干渉が半端ない。。まぁ弾かないのでいいんだけど、苦笑。

ということで自分は弾かない(弾けない)けど面白いと思って昔、楽譜まで買っちゃった曲なのでここに書いておく。

youtu.be

この動画で第1番「無秩序」は00:02から、第4番「ファンファーレ」は07:11から、第5番「虹」は10:29から。(一番有名な第13番「悪魔の階段」は32:37からです)