風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

バードウォッチング本来の楽しみなのだろうか?

今日は湖北(琵琶湖北部)へ行ってきた。雨、雪が予想される空模様だったが、案の定、昼過ぎまで小雨~横殴りの雨、午後遅くからは猛烈な寒さと雪と最悪の天候。強烈な悪条件の中、機材も服もびしょ濡れで鳥も沢山見れるわけもなく惨憺たるバードウォッチングになった。しかし、意外にもこれがとても楽しかった。

悪条件の中で鳥を探して識別するのがとても楽しい。横殴りの吹雪の中、望遠鏡を見ていると体の底まで寒くなるのだが、スパルタンな喜びが湧き上がってくる。バードウォッチングと一言で言ってもいろんな形がある。目的の鳥を見つけたくて探すスタイル、ここにいるという情報がわかっていてそれを見に行くスタイル、誰かに教えてもらいながら鳥を見せていただくスタイル、などなど。今回のバードウォッチングは特にこれという目的もなく(だから「成果」だとか「鳥果(という言葉があるのだ)」は設定されない)とにかく鳥を見つけて識別するという原初的なスタイルだ。普段は近場の自分がよく見知ったフィールドでこのスタイルでやっているのだが、今回は(フィールドはそこそこ見知った場所ではあるが)「悪天候」と「鳥たちへの距離が非常に遠い」というスパイスが加わった。このスパイスが効いたのだろうか?

なんとなくだが、これがバードウォッチング本来の楽しみのような気がする。いや、わかったようなことを言っているが実はよくわかってはいないが。。