風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

忙しい一日

昨日は忙しい一日だった。
午前は公証役場へ行って公正証書遺言状の作成依頼を。この歳で遺言状を作る人は少ないと思うのだが、父の相続(やっとあらかた片がついた)に大変な労力と時間を費やしたので自分の家族にこんな思いをさせたくないと思ってのことである。公正証書遺言状は非常に強い効力を持つので、僕が死んだら家内はこれを司法書士のところに持ち込めば簡単に相続は片付くはずだ。書類関係の準備を万全にしていったお陰で20分ほどで公証人の先生とは話がついた。あとは原稿作成を待つばかり。

僕は高齢者が「もうこの歳だから自分の好きなように生きる」と言うのが嫌いだ。人は最後の最後まで社会の一部であり、その軛から逃れることができないまま死に至る。ひとは生きている限り誰かの世話になり周囲に迷惑をかける。「好きなように」なんて生きようがないのだ。だからこそ自分にできるできる限りのことを投げ出さず、面倒がらずにやっておくことは義務だろう、と思う。

午後は成人病検診へ。このために朝食後は何も飲まず食わず。体重はコントロールできていて良かったが、視力が非常に悪かった。目は調子の良い日と悪い日がある。
退職後初めてこの健康診断センターに行ったのだが、まるでホテル並みの内装でびっくり。スタッフや看護師、医師の方々も非常に親切かつ丁寧な応対で、この業界も競争が激しいのだろうなと思った。検査が終わって最後に近くのカフェで使える軽食券までもらえたのには驚いた。

帰宅してクラシック倶楽部を聴き、野鳥写真を整理。家内は仕事の日なので夕食は近くのスーパーで買った握り寿司。夜にはピアノを弾いて今日はおしまい。