風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

ショパン:ピアノソナタ第3番第4楽章

ショパンの「舟歌」は思った通り弾けない部分もあるものの、一応自分なりには上がりかな?というレベルに達している。なので1日に1~2回通してうまく弾けていない部分を部分練習する程度。レッスンでもそうだが、これ以上繰り返し練習しても上達が見込めない状況になれば一旦止めるしかないので、それを僕は「上がり」と呼んでいる。別の曲をやっているうちに以前は難しかった部分が弾けるようになることは多々あるのでそれで良かろうと。プロになるわけではなく楽しみで弾いているのでこんなところが妥協点なのかな?でも好きな曲なので1日に1回は通しで弾こうとは思うが。。。

ということで、次はどの曲に取り組むかな、と考え始めた。
ショパンのバラード1番とか3番とかも考えたが、なにせ曲が長いし根性入れて譜読みしないといけないし(バラード4番ほど難しすぎて弾けない感じではないが)、じゃあ昔に譜読みしたショパンソナタ3番の第4楽章を、と思って久しぶりに弾いてみた。もうすっかり忘れていて初見状態だったが、楽譜を見るとめちゃくちゃ練習した痕が残っていて(破れているページもあった)、それほど練習したのに最後、もう無理と諦めたのだな。どこが難しかったんだろう?と最後まで通して弾いてみたが今ひとつわからない。多分、後半の左手の広域アルペジオのスピードを上げられそうもなかったのかな?

過去のピアノ練習メモを見てみると2011年の10月(13年前)にこんなことを書いていた。

ソナタ3番の第4楽章は週末に1~2回通すだけでも、少しずつ少しずつ弾けるようになりつつある。しかし、所定の速度で弾くにはまだまだ遠いし、恐らくはこのままでは弾けないだろうと思う。
こういう難曲を弾くには、マラソンで3時間を切るランナー同様に毎日綿密に立てた練習計画で、きちっと詰めていかなくては到底無理である。
つまり、今のような「仕事漬け&完全消耗状態」では不可能、ということである。定年後まで待つしかないが、その頃には随分反射神経も動体視力も衰えているだろうな、と思うとひたすら悲しい。

いやー、あの、、、とうとうその「定年後」が来たんだが、、苦笑。
気楽にやってるので「綿密な練習計画」はちょっと御免被りたいなぁ。。
取り敢えずこの曲、左手の練習になりそうなので、少しずつ弾いてみよう。即、頑張ってやってみようという気にまでなれないのは、この第4楽章、昔感じていた魅力を今はあまり感じないからだ。派手だが単純なロンド形式で音楽的魅力に今ひとつ欠ける。昔はアルゲリッチの演奏を聞いて呪術的な魔力を感じたものだったが。音楽的魅力なら第1楽章が圧倒的だがこちらはさらに難しい。

まぁ、もし本気で弾くことにするのなら新しい楽譜を買おう。モチベーションアップのためにブレハッチの素晴らしい演奏を(いや、到底この速度では弾けないが、笑)。

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