風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

400種

先日の小笠原航路弾丸ツァーで3種の新しい鳥を見ることができたので、これで僕が日本国内で見た鳥の種数は400種になった。あるブログによればバードウォッチャーは「200種で一人前、300種で鳥バカ、400種で達人、500種で鉄人、600種で仙人」だそうだが、日本国内で見られる鳥は日本鳥類目録第7版では633種だから400種だと2/3程度を見たことになる。

よく聞くのは400種まではなんとかなるが、そこから先は「1種15万円の世界」というものだ。400種までは日本国内のあちこちに行って普通のバードウォッチングをしていればまぁ見れるが、そこから先は数年に一度しか立ち寄らない迷鳥(つまり迷って日本に来る鳥)を情報アンテナを張り巡らせるか渡りの時期に遠い離島に通って見るしかなく、迷鳥が来たとなると日本のどこであれすっ飛んで行かないと(すっ飛んで行っても見れないことも多々ある)いけないので、その旅費・交通費を考えると1種増やすのに空振りも含めて15万円程度かかるということのようだ。それでいくと僕が見た鳥を500種にするにはあとおよそ1500万円要ることになりますね、苦笑。

僕の知り合いでも死ぬまでにどうしても500種見たいと頑張っている方(80歳を越えている)がおられる。その方からは時々「●●島で◯◯が出た!」等、ホットな最新情報を頂くことがあるのだが、僕は「情報ありがとうございます」でスルーすることが多い。僕は何が何でも見た鳥の数を増やしたいと思っているわけではないのだ。アメリカでは見た種数にこだわるバードウォッチャーを「Lister」と呼ぶ(リストを増やすことに固執する人という意味)。また鳥の情報をひたすら集めて見るために飛び回る人を「Twitcher」と呼ぶ。僕はListerにもTwitcherにもなりたいわけではないのだ。

僕はとにかく楽しくバードウォッチングをしたいだけだ。遠征だったら旅の楽しさも含めてとにかく楽しくないといけない。バードガイドをお願いすることについても全く抵抗がない。お金はかかるけどガイドさんは僕よりずっと知識があるので教えて貰えるし、1人で行っても絶対見つけられないような鳥も見せてもらえることが多いからだ。

そろそろ秋の渡りが始まっているようで僕のマイフィールドの公園でもコルリが通ったようだ(月曜早朝に行ってみたが抜けた後だった)。この夏、さすがの暑さに耐えかねて僕たちは小笠原遠征以降は一度しかバードウォッチングに行っていない。毎年行っていた佐賀県の大授搦への遠征も危険な暑さなので取りやめた。この暑さの中のバードウォッチングは残念ながら「楽しくない」からだ。早く涼しくなって欲しいものだ。