風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

元部下との会食

昨年退任した会社の元部下からメールがあり、一度お目にかかりたいということで今日ランチを共にしてきた。彼は別の事業部にいたのを僕が引き抜いて当時管掌していた部門に異動してもらったのだが、今もそこで頑張ってくれている。特別な用事があったわけではなく、僕が退任して1年が経ったということで顔を見たくなったとのこと。
ありがたいことだ。

昨年、退任する際にもいろいろな社員の方から個人的にメッセージや贈り物を頂いたりしたことを思い出した。僕は彼らに特別なことをした覚えはないのに覚えていてくれてたまに声を掛けてくれたりする。今日の会食でも「あの時ああいう言葉を頂いたことは~」などと言ってくれるのだが、言った僕のほうはそれをすっかり忘れている。自分は人でなしだなぁと恥ずかしくなる。彼の話はほとんど現在取り組んでいるビジネスの話で極めて真剣に真面目に必死にやっていることがわかる。当時の僕のように健康を害しかかっているのに無理やり頑張っている感じだ。何もそこまでやらなくても~、という言葉をかろうじて飲み込んだ。

正直、会社を退任してからはほとんど会社のことは思い出さない。いや「ほとんど」ではなく「全く」というのが本当のところだ。真剣に仕事をしている彼に「いや、僕の毎日の生活は『ゲゲゲの鬼太郎(オバケにゃ学校も試験もなんにもない)』みたいなもので、、、」とは到底言えなかった。「とにかく健康にだけは気をつけて」と駅で別れた。