風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」

ピアノのほうは相変わらずショパンの「舟歌」とラヴェルの「ソナチネ第三楽章」を毎日弾いている。「舟歌」は苦手だった部分は改善してきたのだが、通しで弾くとこれまで全く間違えなかった部分がつかえたりという『練習あるある=もぐら叩き状態』が発生していて頑張り中。「ソナチネ第三楽章」は苦手部分が改善してきたので通しで弾いているが、予想以上に難しく(臨時記号多すぎ、和声複雑すぎ、なので指が自然に覚えてくれない。。)まだ時間がかかりそう。

さて表題の「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」はバッハの作品番号BWV645のオルガン曲(BWV140のカンタータの第4楽章のオルガン編曲)で、元のカンタータ集の題名がついている。この曲のピアノ編曲はブゾーニのものが知られていて手元に楽譜があり、以前遊びで少し弾いたりしていたのだがイマイチ好きになりきれず一生懸命弾くことはなかった。ブゾーニ編の演奏のYouTubeを見つけたので下にアップしておく。(演奏はタチアナ・ニコラーエワ)

youtu.be

それがあるピアニストがヴィルヘルム・ケンプが編曲したこの曲を「とても美しい」と言っているのをYouTubeで見て興味を持った。幸いバッハの曲をケンプが編曲した曲集の楽譜は手元にあったので初見でゆっくり弾いてみるとブゾーニの編曲と全く違う。ケンプ編のこの曲のYouTubeはこちら。(演奏は編曲者のケンプ本人)

youtu.be


好みはあると思うが、僕はケンプ編のほうが気に入った。ブゾーニ編のほうがシンプルで原曲には忠実かもだがケンプ編の最後の盛り上がってゆくところが(大げさと感じる人もいるかもだが)素敵に思える。弾くには指使いをまずきちんと決めていかないと駄目かなと思うが。

ところで赤で囲った最後のこの部分↓

「おー、なんと最後は右手のオクターブトリル!!」と思ったのだが、よく見たらそうではなかった、苦笑。まぁ、それはそうでしょうね。。。