風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

ネパール遠征の写真①:ヒマラヤ山脈

昨日、ネパール遠征から帰還。バードウォッチング旅だったので沢山の鳥を見て写真を撮り(今回はおよそ7200枚)ネパールの景色や料理を楽しんだのだが、今回の旅で一番感動したのはポカラのサランコットの丘から見た夜明けのヒマラヤ山脈の眺望だった。

まだ日が登る前の薄明の中、尖ったマチャプチャレ峰(6993m)、アンナプルナⅠ峰(8001m)、アンナプルナサウス峰(7216m)が浮かび上がってきた。広角の写真では迫力が全く伝わらないのが残念。。眼の前にそびえ立つ山々は圧倒的な迫力だった。

そのうち日が登り「モルゲンロート」と呼ばれる山々が赤く染まるマジックアワーが始まった。複数写真を連結してみたのだが、尖ったマチャプチャレの右側にはアンナプルナⅣ峰(7525m)とアンナプルナⅡ峰(7937m)がそびえ立っていた。

日が上るにつれて赤色の領域が広がってゆく。見ている誰もが息を飲む時間だった。この写真は赤く染まるマチャプチャレ峰、アンナプルナⅠ峰とサウス峰。雪煙が舞っていた。

世界で最も美しい山のひとつと言われるマチャプチャレ峰の先端を超望遠レンズで撮影してみた(840mm望遠)。この山は特に神聖な山として地元住民によって崇敬されており、ネパール政府により登山が禁止されている。1957年に山頂付近まで登られたことがあるが、山頂には足が踏み入れられておらず、未踏峰となっている。「魚のしっぽ」というあだ名もある。
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あまりの絶景に我を忘れる、という経験は南硫黄島を見て以来だった。
ネパールにはもう二度と行くことはないだろうが一生忘れられない光景だった。
鳥の写真やその他はぼちぼちと上げてゆきます。

インド遠征で撮った写真②

インド遠征の鳥などの写真などをランダムに。

日本のモズとは少し違うクロビタイセアカモズ(頭が灰色)

日本のジョウビタキとは少し違うクロジョウビタキ(白い紋がない)

日本のアオバトとは少し違うキアシアオバト(頭が灰色で脚が黄色)

オガワコマドリ。日本で出たらカメラマンが殺到する人気の鳥だが、インドでは普通にそこらじゅうで見かけた。

ミズヘビ。ニシキヘビかと思った巨大ヘビ。じっとしていた。

バードウォッチングツァーなので普通の観光客が行かないようなド田舎に行くのでいろいろなシーンに遭遇したのだが、とにかくどこを見ても動物だらけ。高速道路に牛の群れが入って渋滞になっていたり、水牛、豚、ヤギ、羊、猿など人間と完全に共生している日本と根本的に違う社会。この写真は僕達一行の向かいからやってきた羊たち。すれ違うのに時間がかかったが、彼らの通ってきた道は当たり前だが羊の糞だらけだった。。。

オオワシの「おばあちゃん」に会ってきた

琵琶湖・湖北に毎年飛来するオオワシの「おばあちゃん」。今季で29シーズン連続飛来なのだが、昨日見に行ってきた。オオワシは翼開長2.5mの国内最大級の猛禽類で国の天然記念物。

枝の混み合ったところにとまっていて写真は難しいなぁというところ。

突然、飛び出した。

頭上を何回か旋回。

戻ってきて再び木にとまった。今年で冬の湖北遠征は終わりにしようかと思っていたので、最後にいいシーンを見せてくれて良かった。

野鳥観察センター前で珍鳥のオオホシハジロを観察。逆光で遠かったが普通のホシハジロと違う頭のフォルム、潜りの様子を見ることができたので良かった。

バラード4番、後ろから譜読み。

やっと中指の痛みが収まったのでぼちぼちとピアノに向かっているが、録音したいラヴェルの「ソナチネ」第2楽章他はもう少しかかりそう。なので今日はヨタ話を。。

以前書いた通り、ショパンのバラード4番のコーダを指慣らしに弾いていたのだが、コーダは最後まで一定速度(八分音符=80程度)で弾けるようにはなったので、もう少し前も譜読みしてみることにした。具体的には191小節からコーダの手前までを譜読みしてみたところ、どうにも弾くのが難しい部分に遭遇。それが198小節から200小節の和音の連続の部分だ。具体的には以下譜面の赤で囲った部分。

もちろん、ゆっくりなら弾けるのだが、やたらと臨時記号が多いので頭が混乱して覚えることができず、一定以上の速度で弾くことが出来ない。ここさえ弾ければ191小節からのショパンエチュードOp.25-12「大洋」を思わせるフレーズからカッコいい上昇音型を経てコーダに繋げられるので気分が良いのだが、僕にとっては激ムズ。。。覚えられないのは加齢のせいなのだろうか。。

と、嘆いていても始まらない。ふと昔、臨時記号ナチュラルがついた音符を色分けすれば譜読みが進むと誰かが言っていたのを思い出してやってみた(楽譜の水色の音符)。そうすると確かに不思議と頭に入る(指がハマる)ようになりつつある。最初は臨時記号のフラットは青色にシャープは赤色に、とか他も色分けしようかと思ったけどかえって混乱しそうでやめた。こんなことをしたらレッスンで先生に怒られるのだろうか?まぁレッスンに行ってないのでやるのは僕の自由だ。

そもそもこの後ろからの譜読み、遊びでやってるので本気でバラ4を弾けるようになることは想定していない。譜読みして最後まで通せるようになったら楽しいだろうという程度で「ちゃんと弾けるようになる」ことは想像できない(というか僕の腕では不可能)。なので弾く日もあれば全く弾かない日もある等、まことに適当にやっている。しかしこの部分が一応通せるようになったら、さらに遡って169小節あたりから譜読みしたい。このあたりはとてもエモい部分なので、ここらからコーダまで通して弾けたら楽しいだろう。後ろからの譜読みのいいところは、最後はカッコいい和音できっちりと終結感満載で終われることだ。
と、こんな感じで後ろからの譜読みを楽しんでいる。

インドの写真① (そして背中、指の痛み)

インドで背中を痛めた。インドの道は悪路で運転が乱暴なこともあり、普通に道路を走っていても車の天井に頭をぶつけるような状況が続いていたので、昨年不調だった背中がひどく痛みだし、国立公園内をジープで回るジープサファリ(本当は歩いて探鳥したかったがヒョウやトラが見れるのが売りの公園なので車から出るのは不可)がさらに凄い所でその上下動でさらにトドメを刺された感。ロキソニンを飲んでしのいだが今もまだ張りと痛みは続いている。加えて左手の中指を痛めたようだ。ジープサファリで振り落とされないように必死で金属のバーを握りしめていたのが一因かもだが中指が痛む。そんなことでお正月はほぼピアノは弾かず大人しくしていた。少しずつはマシになっているようだが、年相応に激しいアクティビティがこたえるお年頃なのだなぁ。

くだらない話はこれくらいに。少しインドでの写真をランダムに。

インドに行く途中の機内から見たエベレスト。ヒマラヤ山脈を見るのは憧れだったので、機内からとはいえ嬉しかった。

アオショウビン。そこら中にいた。普通種中の普通種だ。

ヒメヤマセミ。日本のヤマセミより小型。ダイビングして魚を獲っていた。

インドトサカゲリ。カラフルだがこの鳥もそこら中にいた。

食事はずっと朝、昼、晩、カレー。日本で食べるインドカレーとかなり違ってスパイスがキツいがとても美味しい。ガイドさんに言われたように腹6分目で食べたら初日だけお腹がスパイスにびっくりしていたが、その後は全く快調だった。日本人観光客は食べすぎて腹を壊す人が大半とのことだった

インドの鳥たち、そしてタージ・マハル

インド探鳥旅行から帰国した。観察は実質5日間だったがいろいろな鳥たちに会えて楽しむことができた。インドというと食あたりとか強烈な暑さとか警戒心を持って渡航したのだが、気温は朝は10℃以下で霧が多く昼でも20℃程度と寒いぐらい。食べ物は基本カレーなわけだが非常にスパイスは効いていたものの大変美味しく、胃腸も快調に過ごすことができた。思うにインドでお腹をこわす人は生水を飲んだりカレーを食べすぎたりしているのではないだろうか?取り敢えず印象的だった鳥を少し。

インドトキコウ。図鑑や写真で見ていたときは綺麗とは思わなかったが、実物を目にするとその色の美しさに感動した。

オオヅル。世界最大のツルで体高は150cmを越す。霧の中の遥か彼方をゆっくり歩いていた。

シロハラハサミアジサシ。下くちばしが長く飛び出している奇妙な鳥。ぜひ見たかった鳥だったので見れて嬉しかった。

さて、最終日の夕刻、タージ・マハルを訪れた。噂に違わぬ巨大さ、美しさに圧倒された。見ることができて本当に良かった。また写真は整理ができたら少しずつ上げるつもりです。

この冬は庭にジョウビタキが来ない

僕の家は集合住宅の一階でベランダの向こうに共同の庭があるのだが、毎年、その庭にはジョウビタキが来ていた。雄の場合もあれば雌の場合もあったが、11月初旬にやってきて3月末まで居着いている。同じ子が2年続けて来たことは一度しかなく、他の年は毎年違う子が来ていた。でも今年は今までのところやってこない。

2024年の冬に来たのは男の子。餌を入れていると頭上でホバリングして威嚇する気の強い子だった

2023年の子は女の子。落ち着きがない子だった。

2022年も女の子。少し色の黒っぽいおとなしい子

2020年、21年と2年連続で飛来した男の子(胸の模様で同定)。人懐こい子だった。

 

2019年は女の子だった。餌をねだりに来ていた。

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庭のジョウビタキは冬の楽しみだった。今年は少し寂しいが年明けに来る可能性もあるのでそれに期待。さて、明後日からインドに1週間、バードウォッチング旅行に行ってきます。せっかくなので鳥だけでなく風景や食べ物なども楽しんで来たいと思っています。クリスマスの日に帰国予定です😊

中国地方の干拓地にて

週末に中国地方の干拓地へバードウォッチングに行ってきた。インドに行く前に最後の国内遠征。1泊2日で夜明け前に鳥友さんと集合して主に猛禽類を見てきた。

夜明けとほぼ同時に登場したのはコミミズク。まだ真っ暗でピントが合わない。
気温は-2℃。滅茶苦茶寒かった。

 

オオタカハイタカがカラスに追いかけられていた。ここは猛禽類の天国だがカラスに追い立てられるので彼らが生きてゆくのも大変そう。

 

ここで一番見たかったズグロ(大陸型)チュウヒ。頭が黒くて精悍で格好いい。

 

電線にとまっていたコチョウゲンボウ。湖北で見て以来久しぶり。可愛い。

 

ホシムクドリが電柱にとまっていた。

 

日の入りとほぼ同時に再びコミミズクが出現。暗いし近すぎてピントが合わない。でも久しぶりにコミミズクを見れて楽しかった。

スカルラッティの楽譜を『成仏させる』


この楽譜、海外出張の時に訪れたどこかの国の楽譜屋で買ったと思うのだが思い出せない。多分ロンドンでは?と思うのだが。。このイタリアのCurci出版のスカルラッティソナタ6曲が入った楽譜だが、外装も古めかしいがいつから楽譜棚に置かれていたのかと思うほど紙も真っ黄色に変色している。多分、見切り処分品として格安で売られていたものだろう。さてミラノのCurci社と言えばアルトゥール・シュナーベル校訂のベートーヴェンソナタやアルフレッド・コルトー校訂のブラームスの曲の楽譜など、まぁ相当マニアックと言える楽譜専門の出版社で、これらの楽譜を買うのはプロの教師・演奏家かアマチュアならマニアぐらいだろうと思う。当然ながら僕はCurci社の楽譜など持っていなかったのでまぁ記念に、ぐらいの気持ちで買ったに違いない。


で、バッハの次に気分転換にスカルラッティでもと思ってこの楽譜を引っ張り出してきた。プラモデルを作る人達の間で「成仏させる」という言葉がある。意味は『大昔に買ってそのまま箱積みにしていたプラモデルを完成させる』という意味だ。僕もせっかく海外で買った楽譜なので、この中の曲をどれか弾いて「成仏させよう」と思った次第。でパラパラとめくってみると、、、

紙が黄ばんでいるのはいいとして、作品番号がどこを見ても書いていない。なんじゃこりゃ、と思いつつ見ていくとよく聴いたことがある曲が2つ目にあった。L.430(K.531)だ。ホロヴィッツがよく弾いていたソナタでは?(と思って、CDを探したがなかった)。この楽譜は指番号から強弱、ペダリングまで細かく書いてあるので楽だ(信用度は問わない)。まぁとにかくこの曲を弾いてこの楽譜を『成仏』させてあげようと思う。

ラヴェル「ソナチネ」第1楽章:舐めてかかって大苦戦

この楽章は以前気分よく弾いていたので楽勝で録音できるだろうと思い、2週間ほど前に試しに録音して愕然とした。全然ダメダメだったのだ。冒頭から全然ダメ。pやppで弾くメロディの部分以外の細かい内声の強弱、リズムとも凸凹して全く話にならない。以前弾いていたときは録音できないころだったので、「弾けている気分」で弾いていたわけだが、録音してみたら全然ダメということだ。やれやれ。。。

上の譜例の右手がすごく難しい。いろいろ試行錯誤を繰り返して原因のひとつはペダリングにあることが判明。ここの踏み変えは本当に繊細で耳を研ぎ澄まして踏まないとダメ。あとは指だけで弾こうとせずに手首の回転をうまく使って弾くことも必要かと。というわけで楽譜冒頭に書いているように「極くゆっくり」で目を閉じて(音に集中するために)この冒頭部分を繰り返し弾いている。Dr.Wrightが「この楽章の冒頭は『夜のガスパール』の『オンディーヌ』冒頭のpppの和音連打に匹敵する指のコントロールが必要」と言っていたのが腑に落ちた。もちろんスピードを落としたらこの問題は解決するのだが、残念ながらこの曲は一定以上のスピードで弾かないとダメ(内声の32分音符の奔流がざわめいているように聴こえないと。。)なのでその手は使えない。。

指のコントロールについてはこの譜例のイ長調に転調したフレーズ(13小節目から)にも言える。八分音符で速い部分でもないのだが、尖った音を出さないように四苦八苦。「指の腹で」と書いたが指の腹で慎重に打鍵してもキツい音になってしまうことも多々あり、逆に音が弱すぎたり抜けることも。ここも僕にとっては滅茶苦茶難しい。とにかくpやpp主体の曲は鬼門ですね。

音符通り鍵盤を押すだけならさほど難しくない曲だがラヴェルが弾き手に要求しているデリケートな指のコントロール力は半端ない。舐めてかかって大苦戦だ。今回はさすがに録音を出す気分になれないのでもうちょっと大人しく練習します。
ただし、たとえダメダメであっても近いうちに必ず演奏録音をポストしたいと思いますので、お楽しみに(って楽しめるのか?😅)